コーエンのCDとDVDが出る。ソングス・フロム・ザ・ロード。輸入版はCDとDVDがいっしょだけど、なぜか日本盤は別々らしい。なぜだ?? 分からん。
しかしこれは日本盤を買わなくてはいけない。なぜなら三浦久先生のすばらしい翻訳がついてるから。それがアルとナシでは雲泥の差。
ないと、たぶん、コーエンの世界は分からない。
あると、すげええ分かって、号泣して、オレみたいに、ヒャアアアとダブリンまで見に行ってしまったりする。
もう、ぜんぜん、意味が違う。まったく違う作品のよう。
なので、これは日本盤を買うように。
てか。コーエン。買うように。
去年、オレがコーエンの『ライヴ・イン・ロンドン』@三浦先生の翻訳付きDVDを観たときに、思ったのは「やべえええっ! これ、生で見ないと、オレの人生に意味なしっ。見ないと生きてる意味なしっ」ってこと。それ以上でもそれ以下でもない。てか。それこそ、最上なんだが。
しかしそのコーエンのツアーも12月にいよいよ終わる。最後、プノンペンまで来るのに、日本には来ない。日本は売れないからシカト。76歳。もうツアーは今後やらないかもしれない。
がっくし。。。。。こんなにも豊かで素晴らしい音楽が日本ではまったく理解されず、知られず、放置プレイされてることが本当に悲しい。。。残念。
日本人に音楽なんていらない、音楽なんて別に好きじゃないって、よくよくみんなで話すけど、本当にそう思う、こういう音楽が知られないと。
コーエンはただの素晴らしいミュージシャンてだけじゃない。ただの素晴らしいミュージシャンというだけでも十分すぎるほど素晴らしいのだが、さらにコーエンは知の巨人でもある。
そしてその上で、というか、本物の知の巨人たちがたいていエロエロであるように、コーエンもエロエロの塊。
このcd、dvdはコーエンのここ3年のツアーの、あちこちの曲を細切れに集めたもの。でもすばらしい。
ぶっちゃけ、ニール・ヤングの新譜も買わなくていい。ベンダ・ビリリも見なくていい。それよりもコーエンのこれを買ってほしい。それほどに素晴らしいから。もちろん日本盤で。三浦先生訳で。
ソニーミュージックはこういう素晴らしいアーティストをリリースするのなら、堂々と、我が社はこういう時代を代表しえる、ポップカルチャーの真髄の、頂点の芸術を送り出しているのだと、胸を張って、会社のトップページにこれを出すくらいの気概がほしいね。チャラい携帯ヒット曲歌手なんて、載せてんじゃねええよ~~~。だからソニーブランドは失墜すんだよ~~~←などと、また猛毒を吐く。ワハハハハ。