2010年10月12日火曜日

ダボス会議

 弱者が弱者をいじめる事件。やりきれない。。。。。


耳の不自由なホームレスの男性に熱湯をかけて大やけどを負わせたとして、警視庁少年事件課は12日、東京都千代田区立中3年の男子生徒(14)=千葉県浦安市=を傷害容疑で逮捕したと発表した。生徒は「リアクションが面白かった。ホームレスの人に良い感情を持っていなかったが、やりすぎた」と容疑を認めているという。

 逮捕容疑は、9月18日午後7時20分ごろ、千代田区西神田2の区立公園で、ベンチで寝ていたホームレスの男性(67)に約80度の熱湯約500ミリリットルをかけ、首や肩に全治約1カ月の重傷を負わせたとしている。

 少年事件課によると、生徒は空の紙パックを近くのコンビニ店に持っていき、サービスで置いている電気ポットから熱湯を入れ、公園に運んでいた。男性は耳が不自由で、公園で寝泊まりしていた。

 生徒は事件の3日前、公園を掃除していた男性が生徒らに場所を移ってもらおうとほうきで追い払ったことに腹を立て、熱湯をかけることを思いついたと説明しているという。事件の際、公園には生徒の同級生7人がいたが、離れていて事情が分かっていなかったとして、刑事責任は問わなかった。【伊澤拓也】

 。。。。例えば昨日ベンダビリリを見て、カンドーした、勇気もらった~~~という声はツイッターにあふれてたけど、よし、これからはホームレス支援をしようなんて声はとりあえず見当たらなかったしなぁ。。。自分も弱者であろう多くの今の日本人。弱者が弱者と手をつないで、助け合って生きていくしか、未来はないはずなのに。弱者は弱者で一人勝手に生きていこうとする。そしてさらなる弱者をいじめる。もちろん強者は弱者などには見向きもしない。

 昨晩はアメリカの製薬会社が、アフリカやポリネシア、アマゾンの伝統医療やそこにある植物に目をつけ、そこから新薬を開発する話をテレビでやっていた。最初は金を払う、とか言ってたくせに、もうそこに生えてる植物を使わなくても科学的に調合できるから、と、結局は何千年も受けつがれてきた植物の薬としての作用の「発見」に、一切の著作権料というのでしょうか?そういうものを払おうとしない強欲な製薬会社がたくさん出てきた。

 あの人たちは考えないのだろうか? 結局そういうところを貧しいままにほおっておいて、その地域や国が劣化して、やがてそこから環境破壊が始まり、やがて地球も劣化していくかもしれないということを。地球が劣化してしまえば、いかにいい薬が開発されて人間が長生きできようと、土台がなければみんな死ぬ。自分には被害はないとしても、自分の子供や子孫に必ず被害が及ぶ。

 そんなことも考えないのか?と呆れた。。。

 そうそう、テレビといえば、一昨日の夜にやってた、アメリカで貧しい移民のための「送金ビジネス」を始めた、すばらしい社会起業家の日本人の男性には感動した。どうしてあんなに素晴らしい人、すばらしいことをやってる人のドキュメンタリーを教育テレビの夜遅くにやってるんだろう? NHKはくだらない番組ばかり垂流してるが、あの番組こそゴールデンタイムの総合テレビで放送するべきものだった。

 送金ビジネス。聞きなれない言葉だけど、移民たちは自国へ働いたお金を定期的に送金するが、今まではそこにものすごい手数料がかかってた。日本人の彼はそれをゼロ円で送金できるシステムを構築し、さらにはお金を貸し出し、移民たちの故郷の家族がお金を借りて、移民たちが働いて返すというシステムも作った。貧しい人たちが希望を持ち、働けるシステムを次々に作っている。金融は希望をもたらすためのものだという、本当に本当にすばらしい人。弱者を救い、感謝され、彼はダボス会議にも呼ばれてる。でも日本ではてんで報道されてない、そんなこと。。。。

 いろいろ考える。うんざりする社会。